いま、生きていたら
2018年 04月 15日
週末、「ペンタゴン・ペーバーズ」を観ました。
「ウィンストン・チャーチル」、「グレイテスト・ショーマン」と、
この春、観たかった3本の映画、なんとか観ることができました。
すべて実話に基づいて作られたものだけに、迫力があります。
特に、「ペンタゴン・ペーバーズ」は、ジャーナリスト一家?とよく言われますが、
私にとっては、かつて新聞社で編集の責任ある立場にいた父の姿が
あちらこちらのシーンで重なり、
この映画、父と一緒に観たかったとつくづく思いました。
ジャーナリストとは何か、ジャーナリストの使命は何か、
権力との関係をどう考えていくのか、
そして紙もテレビも、それ以外のメディアも、
その影響力を行使する目的は何か、
いつも頭の中で自問自答しなければならないと思います。
権力がメディアに圧力をかける、
メディアは権力と癒着し、権力の中に、自分の存在意義を見出そうとする、
絶対に間違っていると思います。
父は、かつて「黒い霧事件」と言われた政界汚職を断じる一大キャンペーンで、
「日本政治への提言」として、一年間にわたる連載を行った
毎日新聞政治部長として、新聞協会賞を受賞しました。
当時、政治部としては初めての受賞だったと聞いています。
どれだけ、政治家に知己がいても、
権力の横暴を絶対に許さなかった父が、いま、生きていたら、
政治とメディアの関係をどう思ったのだろう、
権力と官僚機構の関係をどう思ったのだろう、
映画を観ながら、父の強い生き方に思いを馳せずにいられなかったのです。
私のこれからのジャーナリスト人生に一喝を入れる映画となりました。