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いま、生きていたら

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週末、「ペンタゴン・ペーバーズ」を観ました。

「ウィンストン・チャーチル」、「グレイテスト・ショーマン」と、

この春、観たかった3本の映画、なんとか観ることができました。

すべて実話に基づいて作られたものだけに、迫力があります。

特に、「ペンタゴン・ペーバーズ」は、ジャーナリスト一家?とよく言われますが、

私にとっては、かつて新聞社で編集の責任ある立場にいた父の姿が

あちらこちらのシーンで重なり、

この映画、父と一緒に観たかったとつくづく思いました。

ジャーナリストとは何か、ジャーナリストの使命は何か、

権力との関係をどう考えていくのか、

そして紙もテレビも、それ以外のメディアも、

その影響力を行使する目的は何か、

いつも頭の中で自問自答しなければならないと思います。

権力がメディアに圧力をかける、

メディアは権力と癒着し、権力の中に、自分の存在意義を見出そうとする、

絶対に間違っていると思います。

父は、かつて「黒い霧事件」と言われた政界汚職を断じる一大キャンペーンで、

「日本政治への提言」として、一年間にわたる連載を行った

毎日新聞政治部長として、新聞協会賞を受賞しました。

当時、政治部としては初めての受賞だったと聞いています。

どれだけ、政治家に知己がいても、

権力の横暴を絶対に許さなかった父が、いま、生きていたら、

政治とメディアの関係をどう思ったのだろう、

権力と官僚機構の関係をどう思ったのだろう、

映画を観ながら、父の強い生き方に思いを馳せずにいられなかったのです。

私のこれからのジャーナリスト人生に一喝を入れる映画となりました。




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細川珠生 ブログ


by tamao-hosokawa

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