山尾氏に関するコメント
2017年 11月 10日
衆議院議員・山尾志桜里氏の、神奈川新聞でのインタビュー記事と、騒動になった弁護士・倉持鱗太郎氏を、自身の政策顧問に起用することについて、
夕刊フジにコメントを求められ、昨日掲載されました。
この記事には、私がコメントした一部しか掲載されていませんが、
掲載されなかったコメントに加え、
この件について、私の考えを記します。
神奈川新聞を読むからには、
女性だからこそターゲットにされた、「むき出しの好奇心」の犠牲者?としての、
山尾氏の「口惜しさ」が表現されています。
そのこと自体は、直感として理解できるものです。
女性だから注目される。それは日本だけでなく、例えば
トランプ米大統領の長女・イバンカさんとて同じ。
でも悪いことばかりではなく、いいこともあるのです。
だから「うまくやっていく」ことも大切。
ただ、女性がターゲットになるということは、
やはり男社会を象徴していることだとも思うのです。
子育てほったらかしで、政治家をやっている人、政治家ではなくとも
一般男性だって、子育てに主体的に関わることをせず、
飲み会だ、打ち合わせだ、と自由にスケジュールが立てられるのに、
女性は、常に「子供のこと」と調整しながら日々の予定を立てなければならないのです。
子供がいるにの、夜に出歩いて、朝帰りで、いいのか。
と、私も思います。少なくとも、私は朝帰りなんてしないし、
夜の会食も、まずは夫の予定を聞いて、夫が大丈夫であって初めて実現します。
でも、子供がいるのに・・・を少なくとも男性には批判されたくない、と
言う心境は、私にはとても理解できます。
女性だからこその、社会での生きにくさは、男性社会というそのものが変わっていない限り、とても感じることです。
だから、山尾氏の気持ち、共感できる部分もあります。
誰かがそこを突破する努力をしないと、男中心の社会は永遠に変わらない、とも思います。
一方、いいこともあるのです。
自分の取り組み方、気持ちの持ち方で、プラスマイナスゼロ、
いえ、ほんの少しでもプラスにすることができたら、
子供を持つ身としては、万々歳かなと思っています。
何より、子供を持つ女性にとって、大事なのは子供であり、
自分が母親であるということです。
それにもかかわらず、社会で働かせてもらえているのなら、
そのこと自体に感謝したい。
男女は根本的に違うのですから、生き方としては絶対に平等にはならないと理解し、
女性なりの社会での生き方を模索していくことに、
私は努力したいと思っています。
ただ、不倫は、夫婦の問題であるかもしれませんが、
公人の場合は、当事者だけでなく、
その家族、親戚、友人・知人など、
影響が及ぶ範囲があまりに大きいので、
「個人の(プライベートな)問題」とは考えない方が良いと思います。
傷つける相手が多すぎるし、その傷もとても大きい。
それを考えたら、許されるべきことではないと、私は考えます。