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総選挙2~世襲議員の問題

国会議員に世襲議員が多いことも、度々問題視されますが、

9月24日現在、

3親等以内に、現・元国会議員がいる衆議院議員は、

129人。

そのうち、自民党は104人います。

(職責柄、党籍のない大島議長、自民への入党見込みと言われている鈴木貴子議員、
浅尾慶一郎議員を含む)

この中には、引退を表明している平沼赳男氏、谷垣禎一氏、金子一義氏も含まれますが、

後継者は、全て親族。

また、補選が行われる予定だった3区のうち、

青森4区、愛媛3区の2区は、また後継者が親族でした。

群馬県では、父親が参議院議員ではありますが、

現職であるにも関わらず、息子が出馬表明しました。

「世襲議員」だから悪いわけではありません。

制度上も制約はありません。

それに、それを言ったら、私だって「細川の名前で仕事してるじゃないか!」と

思わると思います。

小さいころから、「その環境」に当たり前のようにいて、

「肌」で感覚を身に付けるという意味では、メリットもあります。

私もどれだけ、父や大叔父の人間関係に助けられたか、
(というより、最初はほとんどそれだけで仕事をしていたことも認めます)

と思いますが、

とかく、議員の場合は公人である以上、

選挙区の私物化
後援会の継承(相続)の問題

など、世襲、つまり親の仕事を継ぐといっても、

簡単に決めてよいことではないと思っています。

(私は民間人ですので、そもそも政治家と同等の批判は当たらないと思っています!)

特に、急な選挙となると、
知名度があり、地盤も出来ている息子や娘に、

譲りがちです。

急な選挙は、本当に求められる候補者をそろえられないという意味でも、

大きな問題があると思っています。

安易な候補者の擁立は、政党の責任放棄です。

親が立派だからといって、子が立派とも限らないし、

親に資質があるからといって、子にもそれが必ず遺伝するものでもありません。

そして、その逆もあります。

短い時間で酷ではありますが、

国会議員としての素質があるか、人間的に立派か、

そして、多くの知識と高い倫理観などを兼ね備えた、

年齢とは関係なく尊敬できる人間か、

有権者が判断してほしいと思います。

時として、ながい人間関係は「しがらみ」としてがんじがらめになり、

正しい判断力を失わせることにもなりますが、

国民主権として国民が政治を決める以上、

私たちの努力も必要です。


(*国会議員の数については、「国会議員要覧平成29年8月版、第一別冊」のデータを参照)

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細川珠生 ブログ


by tamao-hosokawa

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