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母としての務め

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寝不足の体にむち打ち、今日は文科省の
「道徳教育の充実に関する懇談会」に出席。

2時間の会議は、
今後の道徳教育の改善・充実方策についての報告書案の検討で
白熱した議論が行われました。

まだ修正作業があり、最終報告の形になるには、
もう少し時間を要しますが、
そもそもこの報告書をどこへ向けて出すのかということは重要な問題です。

形式としては、同会議の座長から文部科学大臣へお渡しすることになります。

関心が高いのは、一にも二にも、教育関係者でしょう。

でも、私は、広く国民全体へ向けての発信になることにこだわりました。

それは、道徳教育は、学校教育で行えば何とかなるものではありません。
むしろ、家庭での教育こそが大事なのです。

「家庭・地域との連携」という言葉の通り、家庭も地域も関わり、
特に家庭ではその主体としての自覚を持つこと抜きに、
道徳教育の目的は達成されないのです。

まだ子供をベビーカーに乗せていたころ、
ドアを開けて譲ってもらえたことはとても少ない。

赤信号は渡ってはいけないと、子供に教えている目の前で、
赤信号を無視する大人たち。

優先席にドカンとすわり、必要としている人が目の前に立っていても、
構わずスマホをいじり続ける大人たち。

思いやりの心を育てる、ルールやマナーを守ることが
道徳教育の一つと言われているのに、
大人たちの行動は、子供のお手本とはなり得ないものばかりです。

国民全体が、すべての大人たちが、
これから育つ子供たちのお手本であることの
自覚を持ってもらいたい、
それが、広く国民へ向けての報告書にしたいと私が思った理由です。

ありがたいことに、その方向で報告書がまとまりそうです。

17人の委員のほとんどすべてが教育関係者の同会議で、
母親としての務めをほんの少し果たせたような気がしています。
委員の皆様に、心から感謝。
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細川珠生 ブログ


by tamao-hosokawa

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