カテゴリ:取材日記( 17 )

北朝鮮有事に考えること


国家基本問題研究所
4月の月例研究会は、

『朝鮮半島の危機と日本』というテーマで

朝鮮半島の不可解な状況に

世界がどう対処しているかを熟知している方々によるセミナー。

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同研究所理事長の櫻井よしこさんの見事なコーディネートで、

北朝鮮による拉致被害者を救う会会長の西岡力氏、
福井県立大学教授・島田洋一氏、
産経新聞特別記者・湯浅博氏、
産経新聞外信部次長・矢板明夫氏が

非常にわかりやすいポイントで論評されました。

それらを聞いて私は、
すぐお隣の国で起きている軍事的脅威に対し、
日本は自国の安全、つまり私たちの命を、

アメリカを筆頭に中国やロシアの、対北朝鮮交渉に委ねるしないという

非常に悲惨な現状に改めて愕然したのです。

わかってはいましたが、やはりそうかという日本の現実。

「トランプが何をするかわからない」
「中国は本気で交渉しているのか」と

他国の態度を、交渉もできない日本が言えるのでしょうか。

いつかいつかとミサイル発射や核実験の恐怖を煽るような報道だけでは、

日本人は生き延びていくことはできないのです。


国会議員のJRパスから選挙を考える

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国会議員のJR無料パスについて、調べてみました。

そう、国会議員の「特典」の一つ。本当にただなの?

私鉄やバス、地下鉄は?

そもそもどうして国会議員にこんな特典があるの?

などという素朴な疑問を抱える人も多いでしょう。

それでちょっと調べてみたのです。

通称「JR無料パス」と言われている特殊乗車券は、

「国会議員の歳費、旅費、及び手当に関する法律」(歳費法)の第10条に、

規定されています。
同条には、JRだけでなく特殊航空券についても規定があります。

簡単にいうと、
1、JR全線の乗車券・特急券・グリーン券が無料になる「特殊乗車券」
2、国内線に月8回、無料で搭乗できる「特殊航空券」
の2種類があり、
どちらかの選択か、
2の航空券を月6日にして、1のJR無料パスと両方を受け取るということも可能です。
但し、航空券の方は、選挙区が常識的に考えて飛行機で往復する場所にある議員に限られているので、例えば東京に選挙区がある議員は選択できません。
つまり、この無料パスの最大の目的は選挙区との往復のためです。

国会議員の無料分は、国会の予算、つまり私たちの税金から負担しています。
その額は、予算ベースで、JR・航空券合わせて、衆参合計約13億2000万円。
航空券代は、国会が実費精算しているので、実際に搭乗した回数によって、支払額は変わりますが、JRは乗車した距離や運賃を元にしているわけではありません。

驚くことに、「国鉄時代のパスの利用実績」をベースにし、人数分をJRに支払っているということ。年度途中で辞職などで議員数が変われば支払額も変わりますが、
年間で、約5億の予算を組んでいます(衆参合わせて)

え?旧国鉄時代の利用実績ですか?

と思わず聞き返してしまいました。

あれから何年経つのよ・・。民営化されたのは、昭和62年でしょ・・・。

政治に携わる仕事を長くしてきた私の父も、
国鉄がJRになった時に「パスは止めろ!」と強く主張したいたので、
国有鉄道であったから、以前は許されいたのかなと思っていました。

ところが調べてみると、
何とさかのぼること、明治22年にできた「議院法」という法律の、
大正14年の改正で、「無賃にて国有鉄道に乗車することを得」という規定が加えられていたのが最初。ただ、当時、どうしてこうなったのかは、
あまりに古い話で、当時のことを知っている人が見つからないのですが、
当時の交通事情はあまりも今と違うのではないでしょうか。

「議院法」は、戦後、「国会法」になりましたが、JRパスについては、
「歳費法」の中で引きつがれ、
国有鉄道が民営化されても引き継がれ、
しかし、なぜか国鉄時代の利用実績にあわせて、国会の予算の中から負担をしているということです。

その間、敗戦を経験し、国会の在り方も大きく変わりました。
議員の位置づけも変わり、
鉄道網も公共交通機関も大きく発展しました。
それでも、変わらずこの優遇措置があるということは、
国会議員の「既得権益」を手放したくない本心が丸見えです。

議員に対する優遇措置には、例えば東京の一等地に格安で議員宿舎を借りられるとか、使途を一切公表しなくていい「文書通信滞在交通費」が一人月額100万(しかも非課税)で支給されるとか、制度そもののや運用の仕方に改善の必要性が多々あるようなものが他にもいくつかあります。

私は、そもそも国会議員というのは、一般国民と同列に考える立場ではなく、
それ相応の待遇は必要だろうと思っています。
舛添さんの問題から公用車のこともよく取り上げられますが、
私は基本的に公用車は必要だと思っています。
細かい規定を作り過ぎて、結果仕事をするにの支障になるようでは意味がないと思っています。

問題は、「常識にのっとった使い方ができるのかどうか」
つまり、政治家として常識人であるという、人として信用が置けるかどうかということにかかっているのではないでしょうか。

様々な優遇措置も、特権も、それを与えても信用できる人物かどうかは、
主権者である、私達国民が決めるのです。
選挙とはそういうものです。
参院選の真っ直中、ぜひ、信用に値する人物を、選んでほしいと思っています。


ところで、ところで、
昨日、フジテレビの「バイキング」がこのことを取り上げていました。
出演していた政治評論家が、
「JRだけでなく、私鉄もバスも全部乗れる」と言っていたけれど、
それは民主党政権時代に廃止され、平成24年度からはJRだけです、と
私は国会への取材で確認しました。

パスの是非はあるとしても、間違った情報を流し、過大に批判するのは、
国会議員にとっても不名誉なことですね。

私達が正しく判断できるためにも、正しいことを伝えるメディアの役割は
重要です。


「聖心パワー」

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元警察庁のエリートで、初代内閣安全保障室長の佐々淳行さんの最新刊

「私を通り過すぎたマドンナたち」に

私も少し取り上げていただいております。

P217 ~です。

私の尊敬する聖心の先輩方に並んで、

「聖心パワー」と評価していただいています。

ぜひご一読ください。

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航空自衛隊

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今日、茨城県百里基地で行われた航空自衛隊の観閲式に
出席してきました。

観閲官・安倍総理、主催者・江渡防衛大臣による観閲式は、

陸海空三自衛隊がそれぞれ順番に三年に一回行うもので、

今年は航空自衛隊の観閲式でした。

それはそれは、すべてが圧巻!

間近で飛行する戦闘機や偵察機、輸送機、給油機などの迫力。

自衛隊の一糸乱れない整列や行進、

どれも感嘆の声をあげてしまうほど、
自衛隊以外では一切見られない光景に感動のしっぱなし、
でした!

安倍総理の訓示を含む、約1時間半のセレモニーの最後には、

「展示飛行」と称した戦闘機などの飛行を目の前で見ることができました。

F-15戦闘機の緊急発進や機動飛行、
F-2戦闘機の対地攻撃、

そして、最後はブルーインパルスによる アエロバティック フライト。

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統制のとれた行動や高度な飛行技術を見ていると、

自衛隊への尊敬の気持ちが益々高まります。
もう、テンション、上がりっぱなし!

浜岡原発から見る政治の怠慢

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今週月曜日、静岡県にある浜岡原子力発電所に取材に行ってきました。

浜岡原発は、東日本大震災後、
当時の菅直人総理大臣が、

安全性などにおける法的な根拠なく、

独断で停止を命じ、

以後、稼働していない状況が続いています。

例えば、定期点検後の安全審査における合否などで
再稼働の是非の判断が待たれている状況とは違い、

とにもかくにも、当時の国のトップが
何の根拠もなく止めた原発という点において、

他の原発とは大きく事情が異なります。

運転停止から3年半が経ちますが、
その間に、原子力規制委員会は
新たな安全基準を定めました。

再稼働には、その条件を満たすことがまず必要になります。

新しい安全基準の最大のポイントは、
「溢水(いっすい)対策」
つまり、原子炉建屋、タービン建屋はもちろんのこと、
敷地内に一滴も水が浸水しないことを
目指すものです。

そのためにとられている浜岡原発の安全対策は、
海岸線1.6キロの敷地の端から端まで、
海抜22メートルの防潮堤を建てること、

海水の取水池も、すでに構造上洪水を防ぐようになっているものの、
更に周囲を取り囲む塀を作ること、

などなど、
幾重の浸水対策が施されています。

5基の原子炉がある浜岡原発では
1号機、2号機はすでに廃炉に向けての作業が進み(老朽化のため)
4号機は、原子力規制委員会に
安全審査を申請済みで、
その結果が待たれています。

今の原子力発電についての制度では、
原子力規制委員会の審査結果が適合となっても、
「安全」に対するお墨付きを与えたのではない、と
規制委員会の当事者はいいます。

安全基準にかなっていれば、普通、「安全であると解釈」
するのではないでしょうか。

もちろん原発の再稼働には
立地の地元住民が納得することが必要ですが、

原発施策は国家のエネルギー施策。
規制委員会の役割が「ここまで」なら、

その先は、
もっと国がリーダーシップをとるべきです。

そして責任ある判断をすべきです。

その意味からも、私は小渕さんは交代してよかったと思いますが、
また新任大臣へのレクチャーから始まるかと思うと、
政策実行の遅延は、国民の不利益。
政治家は失態がないよう、努力してほしいと思っています。

原子力発電所の安全対策

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東京含め首都圏の電力を賄ってきた原子力発電所は、

福島第一、第二原子力発電所と、
新潟県にある柏崎電子力発電所です。

三か所の発電所、合わせて、17基。

東京電力が保有するものだけでなく、
現在はすべての原子力発電所が
動いていません。
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福島の事故を受け、地震・津波への安全対策をしっかりと
取ることが、再稼働への重要な条件の一つです。

そこで、すでに福島での問題点を改善するための
対策を取った柏崎原発を

一昨日、19日の月曜日に視察してきました。

福島原発での事故を繰り返さないためにとるべき対策の大きなポイントは、

・津波による浸水を防ぐ、

・電源の確保と原子炉冷却機能の維持、

・水素爆発と放射能物質の拡散の防止

の三点です。

当日は遠く、富山県の立山連峰や能登半島、
また佐渡島も見渡せる晴天の下、

柏崎原発を可能な限り隅々まで見せていただきました。

海抜15メートルの高さの防潮堤、

23台の電源車、42台の消防車の配備、

原子炉を冷却するだけなら1週間分可能となる
容量1万8千トンの貯水池、

建屋内の水素処理施設、

放射性微粒子を99.9%除去できる
フィルタベント設備など、

まだまだたくさんの体制整備をしていますが、
その総額は約3000億円。

しかし、万が一の事故の時に、
いつ、ベントを行い、それに伴う住民の避難計画の策定など、
地元の議論はまとまっていません。

どれくらいの危険度を想定し、そこに対策を取ることと、
それらが電気料金などへ加えられることとのバランス。

原子力発電以上に、自前の、しかも安定したエネルギーの確保はないこと、

しかし、福島の事故による多くの人の損害などを

全体として考えていくなかで、
柏崎原発の意義が語られるものと思っています。

政治家として、女性として

私が、3月18日付「夕刊フジ」に書いた
福島原発のレポートを、

高市早苗自民党政調会長が読んでくださり、

現地での東電社員・作業員の労働状況改善のために、
現状把握と改善策作成を、

関係部署に即指示してくださったとのこと。

ジャーナリスト冥利につきます!

そして、即対応してくださり、
それを手書きのファックスでお知らせくださった
高市早苗さんは、
政治家として尊敬します。

政権与党の政調会長がどれほど忙しいか、
食事をとるひまもないほどの毎日なのに、
いつも女らしいやさしい手書きの文書でおしらせくださるのです。

そんな細やかな心配りができることは
女性としても尊敬します。

福島第一発電所リポート

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昨日の発売の「夕刊フジ」(本日付)に
先日の福島原発視察のリポートが掲載されました。

下記、URLからアクセスし、ぜひ読んでみてください!

「福島原発発 社員・作業員らの劣悪環境」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140317/dms1403171821018-n1.htm

福島第一原発を視察して

今週の月曜日、福島第一原子力発電所を視察してきました。

私は6年前、つまり震災前に、第二原発の方は視察に行っていましたが、
第一の方は初めてであり、また
震災後としても初めての視察でした。

現地の方々や何度か視察に入られている方々にとっては、
各号機の様子も、原発の敷地内も、ずいぶんと状況はよくなったという
感想をおもちでしたが、

初めて訪れる私にとっては、すべてが衝撃的であったのです。
また第二ではありましたが、
以前に原発施設に入ったときのことを思い出すと、
「雰囲気」の違いはあまりに歴然でした。

ただ、一番印象に残っていることは、
作業をする人たちの様子です。

汚染水漏れがあった、停電があったなど、
作業の不具合ばかりが報道されますが、

浅田真央選手ではないけれど、
だれもミスをしようと思ってやっているのではない
という言葉がぴったりのように、

とにかく、事故後の処理、廃炉に向けての
一つ一つの作業に、懸命に取り組んでいるということです。
それこそ、世界に例のない作業ですから、
専門の英知を集めても、なお手探りで進めるような
工程ばかりです。

原子炉を冷やし続けながら、汚染水を取り出し、
そこから放射性物質を除去し、
きれいな水はまた冷却に使用したりという一つの作業。

一方で、自然現象で発生する地下水を、原子炉に流れこなまよう、
途中でくみ上げる井戸を掘るという作業。

原子炉建屋のがれきを取り出すという作業。
それも高線量の建屋には人が入れないため、
重機を遠隔操作で動かすという作業。

核燃料をプールから取り出し、容器に密閉して運びだす作業。

がれきや、タンク置場確保のために伐採した樹木、
また年間160万枚に上るマスクや防護服、手袋などの
「廃棄物」の処理のための焼却炉の建設

などなど、相当量の作業を、現在は毎日4000人の作業員で
一斉に行っているのです。

放射性物質は目に見えないものであるだけに、
結果は、その作業工程を一つも間違えることなく、
正しく行うことでしか得られません。

となると、どれだけの神経を使うか、それだけでも
彼らの重圧は相当のものであると思います。

また、作業員の休憩場所も、ようやくもうすぐできるという状況で、
今までは、まさに「息つく暇もない」状況であったのです。


もちろん、だからと言って、ミスが許されるわけではありません。
15万人の避難者、1500人以上の震災関連死を考えると、
大きな責任があることも事実です。

しかし、一方で原発の処理、
同時に福島の復興に取り組む
東京電力、並びに多数の企業の方々は、
懸命に取り組んでいることを、
もっともっと多くに方が心に留める必要があると
実感しました。

震災・事故からもうすぐ三年。
バスの中からの視察であれば、
頑丈な防護服の着用はもう必要ありません。
ここまで線量を軽減できたのも、
現地で働くすべての方々の努力のたまものです。


またこの視察のリポートは、
他のメディアも使いながら、
発信して行きたいと思っています。

研究発表会

先週金曜日、港区立御田小学校の研究発表会に行ってきました。

テーマは
「めあてに向かってチャレンジする児童の育成~授業のユニバーサルデザイン化を通して」

というものです。

とはいえ、このテーマのタイトルだけを聞いて、どのような研究がなされていたのか、
わからないという人の方がおおいと思います。

ユニバーサルデザインというのは、
よく商品や街づくりの中で使われる言葉ですが、

それを教育に当てはめると、
「すべての子供のにとって参加しやすい学校を作り、わかりやすい授業をする」

というものです。

もっと一般的な言葉で言えば、特別支援教育の研究ということになります。

要特別支援の子供たちは、「集中力」「意欲」を持てないことで、
授業や学校活動についていけないという状況が生まれます。

しかし、「集中力」の欠如や「意欲」を持てない子供たちは、
要特別支援の子供たちだけではありません。

要特別支援の子供たちにとって、わかりやすい授業は、
どの子にとっても、わかりやすい授業ということになる。

さらに、もっと意欲のある子供たちは、その意欲を満たす授業を行う。

そんな観点から、学校での授業のみならず、生活全般を「整える」という
研究を二年間行ってきた御田小学校の発表でした。

今、特別支援の必要な小中学生は、文部科学省の調査で
全国で6.5%いると言われています。
小学生に限れば7%以上と言われていますが、
実は、これは10年ほど前の数値と、調査上は変わっておらず、
私はこの数値には懐疑的です。

実際には増加傾向にあるはずです。

40人学級なら、3~4人は、その傾向にあるとすれば、
学級活動、学校生活に様々な工夫の必要性を迫られています。

特別支援教育をどうすべきかは、
教育現場の大きな、大きな課題であり、
早急にその制度やしくみ、ノウハウの共有が必要です。

細川珠生 ブログ


by tamao-hosokawa