岩見隆夫さんの訃報によせて

6年間、ラジオをご一緒させていただいた
政治ジャーナリストの岩見隆夫さんが、
先週土曜日の朝、天国へ旅立たれました。

どうしても一目会いたくて、前日、病院に伺ったのですが
すでに意識はなく、お会いすることもかなわず、
奥様からご様子をお聞きして無念にも病院を後にしました。

覚悟は決めていたつもりですが、悲しさがこみあげてきます。

昨年、5月23日の夕方、それは突然のことでした。
「岩見さんが、ガンでそのまま入院されて、明日の収録ができなくなりました」

という、プロデューサーからの電話。

それから、月二回の私の番組もご出演できなくなり、
そのまま入退院を繰り返しておられましたが、
2回だけ、電話でのご出演がかなったのです。

それは、7月27日と8月31日の放送でした。

7月は参議院選挙の結果をうけて、
8月は、岩見さんのご著書「敗戦~満州追想」を取り上げながら、
終戦を満州で迎えた岩見さんの
少年時代の強烈な体験・記憶をお話いただいたのです。

「戦争は、絶対やってはいけない。でももしやるなら、絶対負けてはいけない」

私が最も印象に残っている言葉です。

手前みそですが、私の父、一昨年亡くなった三宅久之さん、
そして岩見さんは、みな、毎日新聞政治部長を務め、
国家のために生涯をささげた人たちです。

自分の立場を誇示しようとするジャーナリストが増えた昨今、
もっともっと間近にいて、お手本とさせてもらいたかった。
4年間で、三人を見送らなければならないことが、本当につらいです。

父亡き後、私のジャーナリストとしての育ての親だった岩見さん。
本当にたくさんのことを教えていただきました。
今は、「感謝」と「悲しい」、この二つの言葉しか、浮かびません。

ご冥福をお祈りいたします。
<< 市長座談会に参加 交換日記 >>

細川珠生 ブログ


by tamao-hosokawa