「安保国会」総括

先日、ある国会議員の勉強会で、

国会の参考人としても意見陳述をされた著名な外交評論家のお話を聞きました。

年間、1000件以上の海賊による襲撃が起こるアデン湾
(インド洋にあり、アラビア半島とソマリア半島にはさまれたところ)で、

日本の海上自衛隊の護衛艦2隻が

220隻の日本籍の民間船舶を警護、

2800隻の外国籍の民間船舶を警護してきたそうです。


船は船隊を組んで集団で移動するので、

一つの船隊には、日本籍もあり、オーストラリアやアメリカの船舶もある。

日本の海上自衛隊がそれらが混在した船舶を警護するのと同時に、

外国の軍隊も、日本の船舶を警護しているという相互関係にあるのです。

「え?これって、集団的自衛権じゃないの?」と思いがちですが、

相手が「海賊」なので、日本国は「警察行動」として扱い、
日本国内の法規をクリアしているとのこと。

しかし、相手が「軍隊」や「ISIS」のような国に準ずる組織が有する武装集団となると、

集団的自衛権の行使ができない日本の海上自衛隊は、

「スタコラサッサ」と退避しなくてはいけないくなるのです。

日本籍の船がそこにいても、外国籍が混在している船隊は守れないというのが、

日本の実態です。

そしてなお、その外国軍隊に日本籍の船の警護をお願いして、

退避する。

こんなバカな話があるでしょうか。

先週土曜日の未明成立した「平和安全法制」。

これからは、こんな「バカな」話はなくなります。

もちろん、今より危険な任務に従事することになる自衛隊には、
それ相応の待遇などを整備する必要もあるし、

装備も充実させないといけないでしょう。

「軍隊」のない日本は

日本に直接的な有事があっても、

法律的には攻撃できても、その能力はとても追いつかず、

同盟を組むアメリカの力を借りないといけないのです。

でも今のままなら、本気でアメリカは力を貸してくれるでしょうか。

集団的自衛権が行使できるようになることは、

軍隊を持たない日本、つまり憲法第9条をこれからも守るためにも、

現実的であり、合理的な手段なのです。

これまで私のラジオ番組「細川珠生のモーニングトーク」では、

集団的自衛権行使について、昨年の閣議決定直後に

民主党でありながら、防衛副大臣を務められた長島昭久さんにご出演いただいたのに始まり(2014年7月12日放送)、
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1月31日に屋山太郎さん
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4月18日に民主党・渡辺周さん
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5月16日に民主党・大野元裕さん
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5月30日に次世代の党・松沢成文さん
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6月6日に評論家・宮崎正弘さん
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7月18日に維新の党・柿沢未途さん
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7名の政治家、評論家の方にご出演いただいて
必要性と問題点について取り上げてきました。

とくに、私自身が、法案に賛成の立場だったので、
問題点を指摘する「反対」の立場の意見を聞こうと努めてきました。

そして、成立を受けて、9月19日には、
内閣総理大臣補佐官の衛藤晟一さんにご出演いただきました。
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私の番組でも、「安保法制」は今年前半の大きなテーマでありましたが、

それは、長年、「持ってはいるけど、使えない」とされてきた
日本の防衛のための権利、独立国であれば、どの国をも持つことが
許されている自衛のための権利を

「やっと」普通の国並みに扱えるようになる。

このことを願いながら、そのための整備や世論形成に尽力しながら
見届けられなかった多くの先人たちに、

やっと顔向けができることは、大きな一歩であることは間違いありません。

この法整備が「戦争法案」だというのなら、
どこをどう読めばそうなるのか、
教えてほしいと思っています。

国民世論の大半が国会前でデモに参加している人たちと同じではないと
私の実感からは思うのですが、

それでも、まだ不安が残るというのなら、

国民も、これを機に、日本の安全が今までどのように守られてきたのか、

国としてどうあるべきなのか、ぜひ学んでほしいと思っています。

それが、「今を生きる」大人たちの責任です。
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細川珠生 ブログ


by tamao-hosokawa